アルバイトから店長へ。人生をかけた2度目の夢【UPMARKET 中編】

Browse By

戻ってきた岡田。からの、店長!?

こんにちは! 研究員の鎌田です。今回はトヨタマ ヴィラの中にあるピッツェリア&カフェ「アップマーケット ピッツァ&カフェ(以下UPMARKET)」のお話。バルニバービでは経験が浅くても店長に抜擢されることは少なくありません。UPMARKETの店長は新卒第1期(2013年入社)の岡田さん(以下岡田店長)。実は岡田店長、1度社員を自ら辞めてアルバイトとして働いていた経歴があります。同期よりも出遅れた彼をなぜ店長に抜擢したのでしょうか? 今回も佐藤社長に話を伺いました!

鎌田 社長、なぜアルバイトだった岡田店長に店を任せることにしたのですか?

佐藤社長 岡田は、はっきり言ってまだ店長できる経験は踏んでないよ、今現状。だけどね、経験の浅さは関係ないと思う。僕、24歳で社長になってるでしょ。社会に出て1年半で社長になってる。経験もないわけよね。でも、とにかく働いたし誰にも負けない思いを持っていた。そういう意味で期待してるよ。頑張れって思ってる。

株式会社バルニバービ 代表取締役CEO 佐藤裕久社長

経験は浅い。でも、負けない思いでがむしゃらに頑張ってほしい。「まぁ不安はあるけど、ドキドキしながら見守ってる」と、包み込んでくれるような優しい瞳でお話してくれた佐藤社長。

佐藤社長 だって誰もが初心者でしょ、最初は。生まれた時からシェフはいないし、社長もいない。僕ね、社長になって合計30年近くになる。今も進化してるよ。こんなことができるようになったなぁとか、できなかったことができるようになったなぁとか。若い子はもっと伸びしろがあるから、その未来を見てるよね。岡田はもともと新卒で来て、でも数ヶ月経ってどうしても夢が捨てられないからアルバイトになって自由な時間を今よりつくって頑張りたいと言ってきた。やっぱりそうやって目指してただけあって根性あるし、すごい頑張ってる、いい青年だしね。詳しいことは岡田に聞いてね。

鎌田 はい!

ということで、聞いてきました!

鎌田 岡田店長こんにちは! 唐突ですが、なぜ、アルバイトになったんですか?

岡田店長 自分、幼稚園の年中4〜5歳くらいから、ずっとサッカー一筋だったんです。大学で大きな怪我をするまで。サッカー選手として難しいとわかってから、就職活動を始めて、バルニバービだったら何か面白いことができるかなと、やりたいと、そう思って応募しました。でも入社してからもやっぱりサッカーが諦めきれなかった。その期間もどうにかしてサッカーを続けたい意思が先行してて、実際怪我の治療法とかも調べたりしていたんです。だから、社員ではなくアルバイトとして働いて、自分の時間を増やしてサッカーをしたいと話したんです。

UPMARKET 岡田店長

怪我をしたのは大学4年生の始めだと岡田店長は話します。海外挑戦を考えたり、プロのサッカー選手になるということだけを考えて、そこまで走ってきた。悔し涙をたくさん流したのでしょうか。岡田店長の無念は計り知れません。

未来と過去の特別な関係

場面は戻って、佐藤社長とのお話へ…

佐藤社長 過去や現在が未来を決めるってみんな思ってるよね。あれ間違い。どういうことかわかる?

鎌田 え!? 逆質問(汗)み、未来を決めてから、頑張るってことですか?

佐藤社長 未来が過去を決めんねん。例えば岡田、夢破れましたっていう過去がある。でもサッカーのために鍛えた体力、飲食でも活かせるよね。体力も実力だから。それで、未来に向けて頑張ってその上で成功したら、あそこまでサッカー続けてよかったなって思える。もしそのまま失敗してダメになって、俺はあの頃サッカー頑張ってたのになぁって思ったら、その過去は悲惨な過去になってしまうよね。

鎌田 過去の栄光にすがるじゃないですけど、そういった過去に生きてしまう人も少なくないですもんね。

佐藤社長 過去が輝いてたものなのか、くすんでたものなのか。その時はイケてたはずなのに未来になった時にあんな過去はいらないって思うのか。過去を決定するのは未来やねん。未来の自分が過去に意味を持たせる。

過去のどんなミスもどんな失敗も、その過去が自分にとってどんな意味を持つかは未来の自分が決める。だとしたら、何度思い出しても穴に入りたい過去があったって、何度思い出しても苦しくてしょうがない過去があったって、今頑張ることに意味がある。

佐藤社長 バルニバービって25年もやってるでしょ。25年間、1回もお金に詰まったことがないねん。それは僕が24〜27歳の間、ずっとお金に詰まってた経験があるから。当時会社をどんどん拡張して、パリに事務所つくって。なにもわかってない経営者だった。うまくいく前提でやってるからつまづいたら一瞬でダメになったよね。地獄の思いだった。お金の取り立て、お金が払えない、お金がない。ご飯食べたいのにそのお金すらないねんで。 あの苦しみがあったから、絶対に二度とあんなことにならないようにって思うよ。だからバルニバービはお金に関してすごい堅実やねん。結果、上場したのは自分の経験が役に立ってる証拠だよね。ものすごい意味のある過去になった。むしろ、あったほうがよかったと思える過去。俺は岡田が、遠回りしたかもしれないけど、未来によって輝く過去だったと、自分が歩いてきた道は無駄じゃないなって思ってくれたらええなぁ。

佐藤社長の「眠りにつく前に」というラジオを知っていますか?(このサイトでもコラムとして連載していきますのでお楽しみに!)実は、この「眠りにつく前に」というのは佐藤社長の座右の銘。もう眠って次の日になってしまうけど、今日、自分がちゃんと頑張ったのか。そう自分に問いかける時間なのだそう。何かを成し遂げなかった日もあるかもしれない。でも、自分なりに戦ったなと、よし明日もういっぺん頑張ろうと思えるか。

佐藤社長 努力は報われるとは限らない。努力が報われることはごく一部やん。けれども、努力なしで何かをなし得ることなんて絶対にない。努力なしにやれたということはやったことじゃないんだよね。それは、“なった”だけやねん。

鎌田 なっただけ…。今すごいグサッときました…。

だからこそ、遠回りしてよかった!とそう思えるように頑張れ!と岡田店長にエールをくれた佐藤社長。聞きながら、私もすごく背筋の伸びる思いでした。今日私は、自分が納得できるくらい頑張れたかな…。「眠りにつく前に」私も自分に問いかけていこう。

さて、次回でUPMARKET特集最終回。岡田店長だけでなく、シェフも登場します! 乞うご期待!

to be continued…