僕らの仕事論 vol.03「結婚式の本質を伝えたい。ナシ婚への想い」

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こんにちは! 研究員の鎌田です。僕らの仕事論vol.3はウィルワークス 運営本部 柳井さんです! 自身もウェディングプランナーとして活躍する傍、社内講習AWS(all for all Wedding School)で講師を務めバルニバービのウェディングを支えている柳井さん。そんな彼女が目指すウェディングとは? 「ナシ婚」への想いを語ってくれました。

ナシ婚撲滅! 日本の結婚式に危機感

柳井 ナシ婚をなくしたい。

バルニバービへの入社の理由を聞くと、柳井さんははっきりと言い切りました。
「ナシ婚」とは結婚式を挙げずに入籍だけで済ませてしまうことです。結婚式を挙げるには安くない金額がかかります。さらには招待客のリストアップを始め、席配置、衣装、料理、装花、そもそもの会場まで、時間をかけて考えることが山ほどあります。そういった中で「結婚式挙げなくてもいいか」層が増えていったのです。

柳井 時代の変遷と共に変わる価値観からずれたままの日本の結婚式の在り方に疑問を抱くようになりました。それと同時に、こんなに大切な一日を過ごさずに入籍手続きだけで済ませてしまうことへの悲しさと共に、日本の結婚式がこのままではなくなってしまうのではないかという危機感さえ感じました。そう思った時に新郎新婦に結婚式の選択肢と可能性をもっと幅広く提示していかなくてはと思ったんです。シエロイリオのような身近なカフェレストランからウェディングの間口をより身近に開くことで、結婚式から遠退いてしまった距離をぐっと縮めたい。背伸びしすぎずお二人らしい自然体で過ごせるパーティや、本当の意味でのオリジナルコンテンツ、そして特別な日でなくてもいつでも帰ってこれる場所として存在し続けられる所からウェディングを提供したい。そうすればナシ婚層は減少するのでは。元々、カフェならではの落ち着いた空間が好きだったこともあり、レストランだけではない様々な業態を持つバルニバービの多様性にも惹かれました。

株式会社バルニバービウィルワークス 運営本部
ウェディングプランナー/AWS講師
柳井 はるな

元々ゲストハウスでウェディングプランナーとして活躍されていた柳井さん。バルニバービで実際に働いて感じた違いとはどんなところだったのでしょうか?

柳井 ゲストハウスの場合だと基本的に「結婚式をやる」と決めてから足を運ぶ人がほとんどですが、バルニバービの場合は元々店舗を利用してくれていたり、その場所が好きだったり、そこでウェディングをやっていることを知って初めて結婚式をやりたいと思ってくれる人。結婚式が人生で特別な一日であることに変わりはないですが、その一日がもっと身近で、「日常の一頁」という印象が強いことを実感しました。店舗の空間や人、料理の魅力を体感済みの人が多い分、新郎新婦も自然体だなということも大きな違いに感じます。

「結婚式の本質を伝えたい」姉の結婚式を通して体感した想い

ナシ婚をなくしたい。柳井さんの想いをさらに探って行くと「結婚式の本質を伝えたい」という言葉が出て来ました。

柳井 結婚式は「家族が生まれる場」。だから、結婚式はその日一日のものではなく、その一日が今後の二人の人生を強く支えるものだというのが本質だと考えてます。今の時代はSNSなどを通じて“フォトジェニック”な結婚式、“インスタ映え”する装飾などがトレンドではありますが、だからこそ本質をプランナーがしっかりと新郎新婦に伝えなければと思います。

そんな想いを強く体感したのがお姉様の結婚式だったと話します。

柳井 挙式は通っている教会で、その後小さなレストランを貸し切り、身内と親しい友人を招いてのお披露目会を行いました。姉が結婚式を行うにあたり、最も大切にしていたのは家族への想いでした。だからこそ、これまで自身を生み育ててくれた家族で結婚式を創りたい、その想いに至りました。父は挙式のピアノ奏楽、母はヴァージンロードフラワーやキャンドルの作製、妹は受付、そして私はプランナー兼アテンドを担いました。それまでは、ゲストハウスでの大々的な500〜600万をかける挙式披露宴の担当を行ってきましたが、多額の費用をかけずとも、この一日にはゲストハウスと何も変わらないあたたかな想いが満ち溢れてました。家族が生まれる大切な一日だからこそ、誰か一人でも欠けてたら成り立たなかったことを全員が感じていて、家族の絆が深まることを身をもって体感しました。

型にはまっていなくても、お金をかけなくても、見栄えにこだわらなくても、結婚式はできる。自分たちのこれからの人生の始まりの一日を大切に、家族が生まれるその一日を決して見失わないように。

柳井 本当に大事な部分は想いであることを伝え続けていきたいと考えています。それは新郎新婦にだけでなく、その日に集うゲストの皆様にも、そして、次世代を担っていくプランナー達にも。

だからこそ、柳井さんはAWS講師として若手の育成にも力を入れています。分業制としているゲストハウスも多い中、バルニバービでは最初の入り口から打ち合わせ、当日までと最初から結びまでを一人のプランナーが担当しています。

all for all Wedding School

柳井 バルニバービで初めてウェディングプランナーとなったスタッフもたくさんいます。そういう人にとったら始めから結びまで一人で担当するのは一件でも大変だと思うし、何が正しいのかわからず立ち止まることもあると思います。また、今や新郎新婦の方が情報力が強く、それに振り回されるといったケースも少なくありません。人生の一大イベントをお手伝いする上でプロとして的確なアドバイスができるよう、身につけるべき知識を教えるだけでなく、主軸として本質だけは絶対に忘れてはいけないと伝えています。

前職ではチーフプランナーとしてスタッフ育成を一対一で行ってはいたけれど、セミナーの講師は初めてだったと話す柳井さん。AWSを続けてみて実際にプランナー達の反応はどういったものなのでしょうか?

柳井 自分でも恐れ多い程に嬉しいお声の反響を頂いてます。でも、そもそも本当に素直な子達が多い。びっくりするくらいに教えたことを形にしてくれてるんです。先月関西で行ったAWSには15人ほど参加してくれました。正直、その中でも3人くらい芽が出たら良いと思っていたんです。でも実際には想像以上にプランナーの子達がアクションを起こそうとしている姿を継続して見ることができています。自分をどんどん超えていきそうだなって思いました。そういう姿を見ると、もっともっと教えてあげたいと思うんです。プランナー業務と同じく「親心」ですね!

さらに柳井さんは自身でもプランナーとして担当を持ち、実際にお客様に向かう姿勢を見せたり、講義の中でも実演するようにしていると話します。

柳井 知識だけを教えられてもなかなかイメージしづらい。だから直接自分のやり方を見せるようにしてるんです。やっぱり緊張しますよ(笑)でも自分が大切にしてるスタンスを皆に感じ取ってもらえることが嬉しいし、楽しい。講師としても、どう伝え、どう見せるかと考え行動することが、プランナーとしての自身の成長にも繋がっているなと実感しています。

柳井 プランナーの仕事ってすごく幸せな仕事なんです。お客様によって自分が生かされます。それは大きな責任とプレッシャーを担っているからでもありますが、何よりも、人の人生に深く関わり、人生で最幸な一日を共に過ごせ、自身の名前が人の人生に刻まれることを実感できるからだと思います。良い意味で「お客様とプランナー」の関係を超え、「人と人」で接して、やっと感じられる幸せです。この幸せをたくさんのプランナーの子たちにも体感してほしいと思っています。そのために、教え、育て、支えて行きたい。そして、日本の結婚式をあらゆる形で存続させていきたいです。また、今後は社内だけではなく、世の中に向けてもナシ婚撲滅のために様々な活動ができたらと考えています。


編集後記

本当に熱い想いを話してくれた柳井さん。人に教える、誰かを支えるということは自分一人でやってしまうよりずっと大変で考えることも多いはずです。でも、記事の写真を見ていただければわかりますが、とっても素敵な笑顔でお客様にもスタッフに接していました。もちろん取材中も素敵な笑顔でたくさんお話を聞かせてくださいました!
柳井さん、お忙しい中、本当にありがとうございました!