僕らの仕事論vol.02「お客様がスタッフが笑顔でいられる空間を」

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こんにちは! 研究員の鎌田です。第2回「僕らの仕事論」は店舗企画部 栁澤さんの登場です! バルニバービではほとんどのデザインを内製しています。グラフィックから始まり、Web、そしてもちろん店舗デザインも。栁澤さんは店舗デザインを手がける建築士です。元はデザイン事務所で様々な会社の店舗を手がけていた彼女がインハウスで思うこととは?

建築士への道

冒頭でもお伝えした通り、栁澤さんは建築士の資格をお持ちの店舗デザイナーです。建築というというととても難しい図面を引いているイメージが……。なぜ建築士を目指そうと思ったのかお話を聞くと意外な答えが返ってきました。

栁澤 中学2年生頃までイラストレーターになりたかったんです。毎日イラスト描いたり、本気で志してたんですよ。

イラストレーター…、図面を引いたりデザインしたりと現在のお仕事と繋がる部分があるような気もしますが…。

栁澤 友達のお母さんがイラストレーターで、そんなになりたいんやったら一度見に来たらいいよって言ってくれたんです。お家にお邪魔したらそのお母さんがいろいろな原稿も見せてくれた上で「ほんまこんなん好きじゃなかったらできへんで」「しんどくても絵を描かなきゃいけない時が絶対くる」って話してくれました。それを聞いて「そうかー、じゃぁ趣味でいいや」って思ったんです。色々知れた上でビビビッてこなかったから違うんだなって思いました。

イラストレーターではなく他の道を探そうを考えた柳澤さん。そんな時、工業高校からスポーツ推薦の話がきます。お父様が建築士をしているため建築自体身近に感じていた栁澤さんは、そのまま工業高校の建築科へ進学。最短で建築士の資格を取るために、卒業後は建築の専門学校へ行きます。二級建築士をとったのは21歳。そこから建築士としての栁澤さんのキャリアが始まりました。

バルニバービへの転職

栁澤さんが入社されたのは2016年4月。それまでは設計事務所でスーパーやデパ地下、ホームセンターなど物販系の店舗デザインをしていました。8年ほど勤めた設計事務所から転職を決意したきっかけとは?

栁澤 店舗デザインの打ち合わせの時にクライアントから「こんな風にかっこいい感じにしたい」「◯◯店みたいにしたい」っていう話になることが多くて、自分の中でそれはなんか違うんじゃないかなって思いがあった。お客様の色ってあるでしょう。それやったらこういう風な空間でこういう風な売り方にしたら、そのお店に来るお客様がもっと面白いって思ってくれるんじゃないのかなって提案をするようにしました。そしたら、どんどんそういう打ち合わせをする方が楽しくなっちゃって…。だから、もっと本質的な店舗デザインができるような他の会社も見てみたいなって思ったんです。

流行った店やデザインを真似るのではなく、時代に合いながらも長くお客様に愛されるデザインを考えること。栁澤さんはお客様目線で店舗デザインをすることに楽しさを見出していました。そんな中で出会ったバルニバービ。栁澤さんは「“インハウスだからこそ汲み取れること”を肌で感じてみたくなったんです」と話します。

栁澤 大きい企業って1案件に対しても関わる人が多くなるんです。プロジェクト担当者と打ち合わせをして想いを形にしても現場側の人たちがその想いに賛同できない人たちが出てきてしまうと如実に売り上げに出てきてしまう。そうした時に、もし自分がインハウスで会社の中のデザイナーとして働いたら汲み取れることも多いんじゃないかと思ったんです。

バルニバービショックと嬉しかったこと

栁澤 入社して一番衝撃的だったのはお店の作り方。

栁澤さんは通常の店舗設計の流れとバルニバービの流れの違いを話してくれました。

栁澤 通常、何もないところからお店がカタチになってクライアントへ引渡し、OPENを見届けるまでが大まかな設計業務。引渡しされた後は設計側の出番はあんまりないんです。でもバルニバービは違う。引き渡し後からお店を作っていく感じがします。お店がカタチになってから何か足したり変えたりって普通はそうゆう考え方が薄いんだと思うんです。だけど、出来上がったからこそ感じられる現場の空気感から、更に最大限カッコよく、気持ちよくお客様に過ごしてもらえるように、エッセンスを加える。そこにお店への愛が見えるんです。バルニバービエッセンスっていうのかな。

「紙の上で描いていたことと実際にその空間に入った時に何か腑に落ちない時があるんです」と栁澤さんは話します。

栁澤 実際にお店にいるのってお客様じゃないですか。食事となれば2~3時間滞在する。そこが居心地よくなるためにはどうしたらいいのかが基準なんです。

「その基準に基づいて通常嫌がる変更も自然に行っていたことが衝撃だったんです。変更にいつもついて来てくれる業者さんにも感謝しています」と栁澤さんは話してくれました。

バルニバービに入社して一番嬉しかったことは? と聞くと「お客様が『あー、おいしかった』って言ってお店から帰っていくのを見たこと」と話しました。

栁澤 私は行きたい、また来たい!と思わせる空間をつくることが仕事。もちろん楽しいけど、でもそれはお客様に振り向いてもらうアクションの一つでしかない。それに対しては全力でするけど、振り向いてもらった後は私は何もできない。そこで働くみんなが楽しいとかやりがいがないとお店って生きないでしょう? だから、全然知らないところで「おいしかった」「スタッフさんが素敵だった」って言ってもらえることが一番嬉しい。

店舗という器だけではなく、スタッフが活き活きと働き、お客様の笑顔が溢れるような空間。オープン後をイメージできているからこそお客様の「美味しかった」という声が一番柳澤にとって嬉しいと感じる言葉なのかもしれませんね。最後にバルニバービ必須質問「なりたい自分」について聞いてみました。

栁澤 なりたいというか、いつか何かのタイミングで地元長野が栄えるお手伝いをしたいなと考えています。これは人生においての目標。もともと地元に帰りたかったんですけどね、仕事をすればするほど都心部にいた方が直接携われるなって思ったんです。バルニバービもいろんな地方に出ているでしょう。大津のように市と協力して店舗をつくることもある。バルニバービでいろんなことを学んで、いつか長野を好きになってもらえるお手伝いをしたいです。


編集後記

忙しい栁澤さんにお時間をいただいてのインタビュー。店舗デザインを行う栁澤さんに直接会うスタッフは少ないのではないかなと思います。私もそんな頻繁には会えない存在です。この記事を校正してくださった時に「これをきっかけに顔を覚えてくれて現場のスタッフさんが私にもっとお店をこうしたい!って声をかけてくれるかなぁ」とおっしゃっていました。現場のスタッフが輝くこと、お客様が喜んでくれることが一番の喜びである栁澤さんらしいなとホクホクしてしまいました。栁澤さん、本当にありがとうございました!